栄三田中米店
建物概要
所在地 | 栄町3-10-8 | 構造等 | 木造 |
---|---|---|---|
主要用途 | 店舗 | 改築年月 | 令和5年5月 |
建築面積 | -㎡ | 延床面積 | 276.53㎡ |
ギャラリー
【内観】
【外観】
設計コンセプト
リノベーション前は、古めかしく一見さんが入りにくい店舗であったため、明るくて暖かみのある入りやすい店舗をコンセプトにした。
古民家の特徴を生かしながら、常連の方のみならず新規の方や年齢層の若い方も利用しやすいような雰囲気のお店を目指している。
明るい配色と開放的な間口により入りやすい雰囲気が出ている。
古民家の良さを生かしながら、リノベーションによって古めかしいイメージを一新している。
“リノベーションで一転、新店舗に”
傷んだ桧の床を張り替えようという社長の提案を発端に、店舗全体をリノベーションすることになった。
設計士や大工と相談しながら計画を進め、リノベーション前とは雰囲気が一新した店舗が出来上がった。
もとは天井を貼っていたが、リノベーションにより地松の梁を表す計画とした。
60年以上経過した今でもきれいな状態を保っている。
“リノベーションで発見した建物の魅力”
リノベーションの計画を進めていくと、建物の様々な魅力に気づいた。築60年以上の建物は、傷んでいる場所もあったが、きれいな状態の場所や経年変化でより魅力的になった場所もあった。
傷んでいる素材や使っていない設備は新しい物に変えた一方で、年数を経て魅力を増した素材はそのまま使った。特に壁や天井はきれいな状態のまま残っていたため、上から新しい素材で覆うことなくむき出しのまま残している部分も多い。
元々あった階段や自動販売機を取り外して空間を広げ、新たなスペースとして使っている。
自動販売機があった部分には壁を設け、外側に店舗の看板を飾っている。
デザインや加工など様々な人の協力を受けて完成しており、店舗のトレードマークとなっている。
店舗部分の外壁等はリノベーションで新しくしたが、それ以外の部分は当時のままとしている。
設計上のこだわり
精米貯蔵タンクはリノベーション前から使っているものを利用し、昔ながらの雰囲気を残している。
お店全体の設計としては、古い梁や天井を新しい素材と組み合わせ、暖かみ・清潔感のある店作りをした。
昔の姿のまま残っている貯蔵タンク
“景観についてこだわった点”
川口駅の近くにある四間道路という幅員の狭い道に面しているため、通りを行く人の目に留まるように間口を広くして開放的に見えるようにした。
リノベーション前は店前に米袋などが積まれており、通りとお店に物理的な壁があったが、現在は通りからも店内の雰囲気が感じられる造りになっている。