株式会社武井工務店 本社屋
建物概要
所在地 | 東領家5丁目2-8 | 構造等 | 鉄骨造 |
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主要用途 | 事務所 | 建物築年 | 令和3年10月 |
建築面積 | 86.98㎡ | 延床面積 | 283.1㎡ |
ギャラリー
【内観】
【外観】
設計者概要
●設計
奥野公章建築設計室
奥野公章(おくのまさあき)
ウェブサイト https://okuno-room.com/
設計コンセプト
地域に根ざし「ずっと仲良く」をカンパニーコンセプトとして掲げ、「拠点」となるような場所づくりをテーマとした。建物は鉄骨構造がつくる大きな工場のような空間を、住宅建築のように優しい木材で仕上げている。主要道路の交差点に建つ沿道建物として都市景観に美観を添えるような建築を目指した。建設から利用まで、地域に根ざし「ずっと仲良く」を体現する建築にした。
キッズスペースもあり足を運びやすい
地域密着の実績が直接目で確認できるTAKEIマップ
設計のこだわり
鉄と木の融合にこだわっている。奥行を感じられるようガラスのカーテンウォールを採用し、開放的な事務所の雰囲気を表現している。
幹線道路の交差点という立地を活かし、特徴的な外観にすることで地域のシンボルとなるようデザインしている。
開放的な雰囲気の事務所
ガラスのカーテンウォールと木の壁や家具に囲まれた暖かく開放的な事務所。
1FのTAKEIサロンは打ち合わせや地域開放
のスペースとされており、
ガラスのカーテンウォールと
約5mの天井で開放的な空間となっている。
内部の構造には鉄と木が用いられており、
武井工務店の特徴である鉄骨造と木造が表現されている。
社長一押しの立地
幹線通りの交差点に建つ社屋
アクセスも非常に良く、首都高速道路や交通量の多い道路の傍に建っている。
多くの目につく立地と印象的な外観により、地域のシンボルマークとなっている。
“鉄と木”
武井工務店の取り扱っている事業として、工場・倉庫と住宅の建築が挙げられるが、新社屋にはその両方の特徴が反映されている。内部構造では、工場を連想させる鉄部分と武井工務店こだわりの木材が融合し、武井工務店ならではの空間を演出している。
鉄と木を組み合わせる際に、
異なる素材同士の融合を試みた。
鉄骨の外郭に合わせて木を加工することに苦慮したが、
設計と大工の綿密な打ち合わせにより実現した。
事務所の造作家具の多くは奥野公章建築設計室のデザインで、武井工務店の職人が制作した。
“印象的なデザイン”
幹線通りの交差点に位置していることから、各道路からの見た目にもこだわっている。
大きな屋根をかけ、建物を雁行させたことで、見る場所により建物のデザインが変わって見えるようにしている。
また、1階部分の床を外構床と同じく大谷石風タイルで繋げたことや側面部を段違いにすることで奥行を表現している。
見る角度によって印象の変わる建物のデザイン
敷地と同程度の大きさの屋根
外構床と室内の床を繋げ、奥行きを演出している
事務所移転まで
旧社屋は立地の悪さからお客様に事務所の場所を伝えることが難しく、案内してもたどり着かないことが多々あったが、現在の社屋に移転してから、地域の方はもちろん、接している道路を利用する方にもすぐにわかってもらえるようになり、スムーズな案内ができるようになった。
また、新社屋は武井工務店所属の職人が施工に関わっており、室内にある造作家具や構造体も武井工務店のショールームの一部として楽しめる。
旧社屋(現作業場)
現作業場として利用している建物。本社屋とは対照的に住宅街の中に在り、案内が難しかった。
景観についてこだわった点
工務店としてこだわった木材の壁とガラスのカーテンウォールとの調和によって存在感のある建物にした。
お客様に多様な提案ができるように、内装はもちろん植栽などの種類も多く取り入れ、様々な側面を見せられるようにしている。
建物の内外に多様な植栽が用いられている