ダーツスペースRay(レイ)
Before
After
建物概要
所在地 | 坂下町4-1-3 | 野島店長さん |
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主要用途 | 店舗併用住宅(ダーツバー) | |
構造等 | 木造2階建 | |
出店時期 | 平成24年11月 | |
建物築年 | 平成11年ごろ | |
以前の店舗 | 呉服店 |
フォトギャラリー
設計者概要
山際 秀之
設計事務所
山際建設 有限会社
(川口市里883-1)
設計コンセプト
プロのダーツ界で活躍されている野島店長さんの天職を活かし、呉服店であった店舗をリノベーションしてダーツバーを営みたいとのご相談がありました。それならば「夜に気軽に集まれて、ダーツとお酒が楽しめるお洒落な大人のお店」にすることを設計のコンセプトとしました。
設計上のこだわり
外観につきましては、鳩ヶ谷地域のまち並みも考慮し、既存の和瓦を敢えて残すことにより、「和」の雰囲気を演出しようと考えました。
また、お店の入口の両側には黒の木製の格子を用いたデザインを施し、昼間はお店にシャープな印象を与える効果を、夜間にはストライプの光が「お店の目印」になるだけでなく、洗練された雰囲気が演出できる様こだわりました。
内観につきましては、客席に必要な天井高の確保と併せ、色々な軌道のダーツを投じることができるよう、天井の嵩上げの工事を行いました。
ダーツエリアには間接照明を用いたカウンター席を設け、ダーツをしながらでも快適に飲食を楽しめるようにし、飲食エリアについては、ダーツエリアとの間に小上がりを設けることにより、座って食事をされている方とゲームをされている方との目線が同じになる高さに設計しました。さらに、店全体にスタイリッシュ感を演出するためにインダストリアルデザイン(鉄・木・コンクリートの質感を演出したデザイン)を取り入れ、曲げた鉄筋で小上がりの仕切りを作ったり、壁のインテリアに波板折半、入口の暖簾代わりに鎖を使用するなどして刺激のある空間を演出しました。
リノベーションして良かったところ
「ダーツのお店」というと一般的にシャープでスタイリッシュな「若者のお店」とイメージをしがちですが、かつて呉服店であった「和のテイスト」を残したデザインにしたことから、店構えにあまり抵抗を感じないと近所の年齢層の高いお客様にもご利用をいただいております。
また、遊び心で店内にも「和」と「洋」の融合させた演出から、ポップな暖簾などを店内に飾り、お客様にも対照的な組合せが面白く、個性的でインパクトがあるというご感想をいただいております。