信用金庫は地域の金融機関です。「地域の皆様に知っていただきたいランドマーク的な存在になれば」という思いから看板の設置はしておりません。
また、店内には時を知らせる時計もお客様が巣鴨信用金庫にいらしていただいている間は、時間を忘れてゆっくりおくつろぎいただきたいという「おもてなし」の思いから設置していません。

巣鴨とげぬき地蔵尊の縁日の日に参詣される大勢の方々のために、本店1階のトイレを開放したことをきっかけに、ホールを「おもてなし処（無料休憩所）」としてご利用いただいています。また、月に1回、若手落語家による「お楽しみ演芸会」も開催しております。人との優しいふれあいやあたたかい会場の雰囲気を味わいたいとリピーターは多く、毎回2,500名にも上る皆さまにご来場いただいており、1992年のスタートから25年目で累計来場客数は116万人を数えております。

1995年に初めて東京を訪れたときに、街にあふれている色に衝撃を受けました。たくさんの色が街の中に立体的に浮かび上がって、街がさまざまなレイヤーで構成されているように見えて、まるで初めて「色」を見た感覚でした。建築物はもちろん、看板や電線などたくさんの要素が重なって、街に奥行きを与えていて、それが本当に、絵のように美しく見えて、すごくエモーショナルに感じました。その瞬間に東京に住もうと決めました。

マルチカラーです。同時にたくさんの色を使うのが好きです。たくさんの色を使うことにより、リズムと奥行感が生まれます。そして、白です。どのデザインでも色を綺麗に見せるために一番広い面積で白を使い、その中に色を浮かせてレイヤーを感じさせています。

現在進行中のプロジェクトは福岡市の保育園です。まだ詳しくはお伝えできませんが、子供たちがたくさんの色の中で楽しくのびのびと過ごせる空間を創っています。2017年4月に開園です。ぜひお楽しみに！
それと、台湾の首都台北市に開通する地下鉄環状線そのものを街のパブリックアートとして展開するプロジェクトに取組んでおります。内容といたしましては計画と建設を行っている台北市政府捷運工程局から依頼を受け、2011年から色を大胆に用いるアーティストとして参加しており、車両、駅、橋、柱、そして遮音壁の色のデザインをしています。